忘れなそ、ふるさとの山河 〜郷土史編〜

地方の精神と国のかたち、都市は地方の接ぎ木である。

“豊後のロレンス”のブログを訪問頂きありがとうございます。 望郷の念止み難く、豊後及び佐伯地方の郷土史研究と銘打って日々の想いを綴っております。たまには別館ブログ(リンク先)でcoffee breakしてみて下さい。読者になって頂ければ励みになります。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

生活文化の青殺 Y3-03

「青殺(さっせい)」、何とも非情な言葉である。茶の生葉がその酵素により発酵するのを熱処理して止める事をいう。「失活」ともいう。こちらの方が未だ茶に対して温情がある。 古来、茶は日本の生活文化の重要な位置を占めてきた。かつては生糸と並ぶ主要な…

春告鳥

二年前、「母のツバメ」を書いた。今でも一番気に入っている文章かもしれない。その「春告鳥」が昨年は母の家に営巣しなかった。蛇に狙われた記憶が残っていたのだろう、戻らなかった。母は一人ぼっちになった。 それが今年はツバメに加えスズメも母の家に戻…