忘れなそ、ふるさとの山河 〜郷土史編〜

地方の精神と国のかたち、都市は地方の接ぎ木である。

“豊後のロレンス”のブログを訪問頂きありがとうございます。 望郷の念止み難く、豊後及び佐伯地方の郷土史研究と銘打って日々の想いを綴っております。たまには別館ブログ(リンク先)でcoffee breakしてみて下さい。読者になって頂ければ励みになります。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

小さな独歩達

国木田独歩の逍遥した”豊後の国佐伯”にも小さな詩人達がいた。豊かな感性を持って生まれ来た子供達は誰もが詩心を持っている。周囲にある大自然は四季を通じていつもそれを活性させてくれた(今もそうであろう)。 見事なまでにこれを教育の場で実践した教師…

山笑う

新緑の季節が今盛りである。花より何より四季を通じて自然と言えばこの時期の新緑に尽きる。みずみずしく清々しく明るく眩しく優しい。この歳になっても、この新緑の時期が訪うと、頑張って生きようという気になる。 ただ、都会には深い山が無い。目に映る新…

佐伯五山

禅宗五山(豊後と禅宗五山十刹、2021.11.11)とは関係ない。大分県佐伯市と宮崎県との県境沿いに屹立する千メートル級の連山の事である。ユネスコエコパーク(日本には未だ10ケ所しかない)に指定された”祖母・傾・大崩”の自然環境に優れた地域にある。 北側…

夢の行方

I have a dream. 一見、普通に使えば何の変哲もない文なのだが、よくよく考えると意味深いものになってしまう。アメリカの公民権運動(黒人解放運動)の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師の誰もが知る1963年のリンカーン記念堂での演説中の名文句だか…

老いと習慣

昨年の帰省に伴い中断していた早朝ウォーキングを半年振りに再開した。継続する準備をして帰省したもののサボってしまっていた。なにしろその代わりに田舎では山野河海を駆け巡ったのだから。再開初日の靴擦れはやむ無しとしても二日後に尋常ならぬ筋肉痛が…

民俗のアジール Y2-02

あの山の向こうが目指すべきサンクチュアリ、我が一族のアジールである。 この山を越えてこの川を遡り、 こここそがその地である。 サンクチュアリ、アジール、という概念は西欧由来だが、一般的に前者は”聖域”、後者は”避難所”と訳される。本来同じ意味合い…

豊後と万葉歌と白水郎と Y2-01

豊後佐伯湾に浮かぶ大入島を訪問した時に初めてその歌を知った。お恥ずかしい限りである。その歌碑が島の北東海上の岩礁の上にある。ここに来て万葉の人々へ思いを馳せる人もいるのだろうか、いるとすれば、どういう人なのだろうと気になってくる。 万葉集の…