忘れなそ、ふるさとの山河 〜郷土史編〜

地方の精神と国のかたち、都市は地方の接ぎ木である。

“豊後のロレンス”のブログを訪問頂きありがとうございます。 望郷の念止み難く、豊後及び佐伯地方の郷土史研究と銘打って日々の想いを綴っております。是非ともご意見やご指摘をお願い致します。読者になって頂ければ、尚一層の励みになります。

豊後相克の行方(続編) 中世豊後及び海部郡・郷土史研究用資料(10)

前回、大友氏の宿痾について触れた。極めて面倒な作業であるが筆者なりの解釈でこれをまとめてみる。 15世紀中期から16世紀末までのこの時期は、守護大名が戦国大名への変貌期にあり主従関係は緩くフラット気味であったろうか。在地領主に主家をも自力救済(…

母のツバメ

この時期の母のパートナーは玄関の梁に住まう燕である。誤解なきよう言っておくが”若いツバメ”ではない。最早そんな歳ではない。今年、90歳になる。 限界集落を絵に描いたような、かつては里山であった山間に、父が逝った後は一人で暮らす。家の外に出ても話…

大気と水への誘い 中世豊後及び海部郡・郷土史研究用資料(9)

前回に続く。西欧世界のアジア世界への到達について大気と水の視点から見る。 大気は風になる。渡り鳥には欠かせない。水は潮流になり海流になる。海流は回遊魚には欠かせない。潮流は引力が起こし海流は風が起こす。古代から人は回遊魚には倣うことは出来た…

国際貿易の嚆矢 中世豊後及び海部郡・郷土史研究用資料(8)

交易と言えば香辛料と奴隷である。紀元前より奴隷貿易はある。また古くからアラブ商人の主要な取引品でもあった。アフリカはともかく東欧やトルコから多くを調達した。奴隷のことを英語でslaveというが元はスラブ人のことであるのは周知の通りである。イスラ…

海からの覇権 中世豊後及び海部郡・郷土史研究用資料(7)

“海賊”は、本来、海の統治者である。陸の統治者が”土”を知行地とするのに対し、”水”を知行地とする違いに過ぎない。いわば海の在地豪族である。陸の権力が自らと同等に扱わない限りにおいて海賊となるのである。地球の7割は海である。海から見た道理があって…

豊後相克の行方 中世豊後及び海部郡・郷土史研究資料(6)

いつの世にも避けがたい新興勢力に対する旧勢力の反駁・反抗である。ただ、豊後においてはその新興勢力が進駐軍であったことが最後まで双方の宿痾として戦国時代末まで続くことになる。 豊後の名族・大神姓緒方氏は、源義経に対する頼朝追討の院宣を受けて義…

鬼が曳く(1) 別館ブログ「海の向こうの風景」立ち上げ予定

1990年代初頭、今日もまた善男善女が曳かれていく。 視界を遮るものとてない殺伐たる赤茶けたあるいは灰褐色の不毛の土漠の果てに、今日も一日ひたすら地表のものすべてと大気を焼き尽くしてきた白色の太陽が、漸く(ようやく)橙色に色を和らげて、地表に霞…