いつの世にも避けがたい新興勢力に対する旧勢力の反駁・反抗である。ただ、豊後においてはその新興勢力が進駐軍であったことが最後まで双方の宿痾として戦国時代末まで続くことになる。 豊後の名族・大神姓緒方氏は、源義経に対する頼朝追討の院宣を受けて義…
1990年代初頭、今日もまた善男善女が曳かれていく。 視界を遮るものとてない殺伐たる赤茶けたあるいは灰褐色の不毛の土漠の果てに、今日も一日ひたすら地表のものすべてと大気を焼き尽くしてきた白色の太陽が、漸く(ようやく)橙色に色を和らげて、地表に霞…
以下、伝承と事実の欠片を拾い集めた筆者の想像である。信じるか信じないかは読者次第である。 最近、同郷のA氏から故郷のある集落についての不思議な話を聞いた。郷土史に詳しい御父君からA氏が未だ若かりし頃聞いた話との事であったが、久々に背筋に電気が…
道路交通法第五十三条について考える。 どうしても同意を求めたい事が一つある。世のドライバーの車の機能に対する理解の仕方についてである。というか運転の心構えについてである。もっとも、ここは方向指示器に限定しての話である。方向指示器はそもそも何…
我が佐伯地方にかかわる苗字について調べたことがある。 竹馬の友に「お前の苗字の由来を知っているか。少なくとも今の内に役所から戸籍の履歴をすべて貰っておいた方がいい。その内、過去のものは抹消される。家譜を辿れなくなるぞ。」と脅されたからである…
インドに駐在するK氏から叱声が飛んできた。 筆者が、「この地は華やかな歴史舞台には登場しない。」、と書いたことへの反論である(4月7日付け、地勢と生活文化(1)参照)。地元の輝かしい歴史に目を向けるべきだ。曰く、縄文時代の最先端の文明・技術がか…
女性たちの熱い戦いが終わった。 佐伯市俯瞰 我が故郷佐伯市長選のことである。静かな街は久方振りの”祭り” に湧いたことだろう。前回の無風選挙から、今回は一転、現役に三名の新人が挑戦した。そのうちの一人が女性候補で”大分県初の女性市長実現を”、と銘…