一年はまさにあっという間に過ぎ去ってしまった。歳を重ねるに比例して時はそのスピードを増すと言うのはどうやら真実のようである。職業人であっても自由人であってもそれは変わりがない。それでも出来ることならこれに抗いたい。自分だけはそのように安易…
コロナ禍で気持ちよく旅行も出来ない。ここは江戸時代、豊後日出藩からの庶民の伊勢参宮日記を見ながら江戸期の旅に暫し思いを馳せてみたい。当時の庶民の最大の楽しみは伊勢参りである。伊勢参りを口実の上方への物見遊山でもある。時期は農閑期となる冬季…
“くるすばで迷走”では、結局、我が柴田姓のルーツを辿る事が出来なかった。ところが見るに見かねてか貴重な情報が届いた。送り主は高校の後輩で実家は柴田姓というから俄然やる気再燃である。 戦国から江戸初期であろうか大入島の片神浦に柴田三兄弟が落ちて…
昨年、別館ブログに”ロシアより愛を込めて”を投稿したが、ロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにしてそんな呑気な話ではなくなってしまった。ロシアは昔から好きな国であっただけに猶更に心穏やかでない。愛すべき国であることに今も変わりはないが、そのリ…
奥州の古代史を概観すると下図の通りとなる。安倍氏、清原氏、藤原氏が朝廷と鎌倉幕府に滅ぼされた。高橋克彦の奥州三部作を読めばその哀感漂う滅びの歴史ドラマが切々と胸に迫って来る。お薦めである。 さて、柴田郡柴田氏の遥か筑前国への移住の理由を探ら…
前回、柴田姓のルーツ探しは宇佐地方まで来て行き詰まってしまった。この地方(宇佐神宮のある豊前)には柴田姓も田部姓(土持氏の祖)も極めて少ない。手掛かりがない。よってこの線は一旦放置しておく(下図に整理)。 あらためて九州最多の柴田姓が集住す…
全国の柴田姓の集住地について整理しておく。九州では福岡県に圧倒的に多く、中でも糸島半島周辺に集住する。大分県では佐伯市が最多数であり、中でも本匠地区に集住する。そもそも柴田氏の祖は九州には無い。奥州の柴田氏、あるいは尾張の斯波氏が主流であ…